省エネ計算の届出について
延床面積300㎡以上の一般住宅、共同住宅、寄宿舎等は、省エネ計画に係る計算結果等を着工の21日前までに届け出る義務があります。
対象建築物
延床面積300㎡以上の一般住宅、共同住宅、寄宿舎等が対象です。届出義務はありますが、省エネ基準適合義務はまだありません。
住宅の性能基準計算について
建築物省エネ法では、次の①~③を求めます。
「外皮性能」は住戸毎に基準値適合が必要です。「一次エネルギー消費量」は一部住戸で基準値を超えていても、全住戸と共用部の合計値が基準値に適合していれば良いです。
※仕様基準については省略
- ①外皮性能の基準
- ・外皮平均熱貫流率(UA値)
・冷房期の平均日射侵入率(ηA値)
上記を各住戸ごとに判断します。任意の表計算ソフト等を使い求めます。 - ②住戸の一次エネルギー消費量
- 住戸用に作成されたWebプログラムにより求めます。全住戸数計算が必要です。(同プランで外皮と設備仕様が同じ住戸は省略可)
- ③共用部の一次エネルギー消費量
- 非住宅用の標準入力法により計算。定められたWebプログラムにより求めます。
受理レベルについて
弊社で使っている表現で、一般的な言葉ではありません。
省エネ法の基準値は「品確法の等級4相当」ですが、等級3相当あれば届出受理可能な行政があります。但し”省エネ不適合”として副本が返されますので、施主さまと事前にお打合せをお願いします。弊社の見積りでは、基準値適合か受理レベルで良いのか、事前にお客様に確認しています。
共同住宅の代行料金の目安
※下記は建物形状、断熱仕様、設備仕様が一般的な場合を想定。
外皮性能の基準
- 代行料金の目安
- 6,000~13,000円/戸×計算住戸数
単価の大小
・RCラーメン ≒ 鉄骨造 > RC壁 > 木造
・外床のある住戸 ≒ 1階住戸 > 中間階 ≒ 最上階
住戸の一次エネルギー消費量
- 代行料金の目安
- 1,500~4,000円/戸×計算住戸数
住戸内の空調、換気、照明、給湯、床暖房設備を評価。住戸による設備仕様の違いや、計算住戸数により単価を設定します。
共用部の一次エネルギー消費量
- 代行料金の目安
- 8,000~15,000円/棟
上記金額は、共用部設備が照明のみの場合。管理人室、集会室などの空調室があれば別途加算します。
届出書の納品
- 代行料金の目安
- 15,000円~
通常は”正/副/控え”の3部作成
その他部数の変更や、PDF納品(一式、または計算書)による方法もあります。納品形態が多様化していますが、弊社はお客様のご要望により対応しています。